妊娠するための体の準備をする『黄体ホルモン』
女性の体では、黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)という、2つのホルモンが大きく作用しています。
基礎体温の理想的なグラフを見たり、基礎体温を付けていると、体温が高くなってる期間がありませんか?
黄体ホルモンには、母体の体温を上げることで、全身の血液循環を良くし、生殖器の循環良くし温度を高めることで、
赤ちゃんを育ちやすいようにします。
また、子宮内膜を厚くする働きがあり、そうすることで受精卵を着床(妊娠)しやすいように。
妊娠しやすいように準備してくれます。
しかし、この黄体ホルモンの分泌が少ないと、子宮内膜が薄かったり(着床しにくい)、高温期が短かったり、
高低の温度差がなかったり(卵が成熟していない)、妊娠するためのしっかりとした準備ができません。
黄体ホルモンは(プロゲステロンは)、卵が成熟して排卵し、残った卵胞は「黄体化」することで分泌します。
すなわち、
黄体ホルモンを十分に分泌させるためには、質の良い卵ができなければいけません。
黄体機能不全の原因
黄体機能不全には以下の3つの原因が考えられます。
卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌低下
- 卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌低下
卵は「排卵さえすればいい」というものではありません。
やはり「質の良さ」が関係していて、卵胞刺激ホルモン(FSH)の刺激によって卵胞は元気よく、そして質の高い状態をキープできるようになります。
そのため、卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌が少ないと質の良い卵ができにくくなってしまいます。
- 黄体形成ホルモン(LH)の分泌低下
黄体形成ホルモン(LH)が大量の分泌されると、卵が「LHサージ」という現象を起こし、排卵が行われます。
そして、その後の卵胞の黄体形成を促します。
黄体形成ホルモン(LH)の分泌が少ないと、「LHサージ」が不完全で、排卵がうまくおこなわれず。排卵しても黄体の形成が未熟で、しっかりと黄体ホルモンが分泌されなくなってしまいます。
- 子宮内膜の感受性の低下
子宮内膜が黄体ホルモンへの反応が悪くなることで、黄体ホルモンは十分に分泌されているものの、子宮内膜がしっかりと厚くならないことがあります。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)は、下垂体という場所から分泌されます。
下垂体は、様々なホルモンを分泌する器官で、全身の体内バランスを保つのにとても重要な場所です。
この下垂体に以上があると、FSH、LHの分泌もおかしくなってしまい、満足に体を妊娠できる状態にできません。
冷え症と不妊
さらに、FSH、LHの分泌を調節する視床下部と呼ばれる場所があります。
視床下部は、ホルモンの分泌調整と自律神経の中枢の役割がある場所です。
この視床下部に異常があると、同じようにしっかりとした体の妊娠準備ができません。
また視床下部はストレスとの関係が強く、体の冷えや、精神的ストレス、睡眠不足などの生活の変化に影響を受けやす場所でもあります。
そのため、これらが原因となりFSHやLHのホルモンバランスが乱れることがあります。
だとするのならば・・・
もし自分に体が冷たい、冷えやすいといった、冷えの症の体質があるのならば、
妊娠する十分な準備のためにも改善が必要です!
当院は全身の体調を整えることを主として、
針やお灸を使って直接温めたりして、全身の冷えや局所(手足やお腹)冷えなど積極的に体質改善を行っています。
不妊治療に合わせて、当院で冷え症の体質改善を行い、さらに赤ちゃんを授かりやすい準備をしてみしてみてはいかがでしょうか?
